NFTゲーム開発はブロックチェーン技術などの最先端の仕組みを導入する必要があるのでなんだか難しそうですよね。
現状はNFTゲームの開発者がまだまだ少なく、情報が出回っていないので問題解決に苦労する場面も多いかもしれません。
しかし、NFTゲーム開発の大部分は従来のゲーム開発とそれほど大きな違いはないと言われており、実際に思っているほど難しくなかったりします!
そこで、この記事ではNFTゲームの作り方を徹底解説していきたいと思います!
※この記事の所要時間は10分です。
・NFTゲームの作り方
・良いゲームのアイデアが浮かんだから実際にNFTゲームとして形にしてみたい!という方向け
・具体的にどうやってNFTゲームを作ったらいいのか分からない!という方向け
この記事の目次
たった数分でゲームにブロックチェーンを導入できる?
それではさっそくNFTゲームの作り方について確認していきましょう!
NFTゲームの作り方を解説する前に知っておきたいことはNFTゲームを作ること自体にNFTや仮想通貨の知識とかはそれほど必要ないということです。
NFTゲーム開発は従来のアプリ開発とそれほど大きな違いはありません。
たとえば、Moralisというツールを使えば数分でNFTゲームを作れます。
数分で作れてしまう理由は、NFTゲームで最も重要なセキュリティ面を支えるバックエンドの部分が既に構築されているからです。
フロント部分の100行程度のコードを打ち込むだけで、2D空間をアバターが走り回る簡易なゲームをサクッと作ることができます。
また、開発ツール以外にも、OpenseaなどのプラットフォームがAPIを提供しているので、Metamaskを使ったログインなどの機能の導入も思っているよりずっと簡単です。
NFTゲームの作り方
NFTゲームの作り方の大部分は従来のゲーム開発と変わりませんが、やはり必要な情報が出回っていない分、開発の難易度が高く感じるかもしれません。
有識者から話を聞く際にもある程度のNFTゲーム開発の流れが理解できていた方が、何がわかるか/わからないかの区別が付きやすいと思いますので、
ここからはNFTゲーム開発の流れを簡単ではありますが、ご紹介していきます。
- 事業計画とトークノミクス設計
- 市場調査
- 資金調達
- マーケティング
- トークンをリスティングする
- NFT初期販売
一つずつ詳しく解説していきます!
1.事業計画とトークノミクス設計
まず前提として仮想通貨を含めたモノの価値は需要と供給で決まりますが、欲しいと思う人がいなければ価値は下がってしまいますよね。
やはりNFTゲームを長くプレイしてもらうためには、投資家でもあるプレイヤーたちから自分たちのゲームが魅力的な投資先だと感じてもらわなければなりません。
多くのNFTゲームプレイヤーは純粋にゲームが面白いことや、ちゃんとゲームで稼げることを求めているので、トークンがなるべく高値で取引されるような仕組み作りが重要になってきます。
資金調達の成否や優秀な開発者の確保に大きく影響を与える部分でもあるため、事業計画とトークノミクス設計をしっかりと練り上げることがNFTゲーム開発のファーストステップになりますね。
2.市場調査
現在はNFTゲームのプレイヤーが限定的で少数のプレイヤーを多数のNFTゲーム会社が取り合っている構図になっています。
その中で自分たちのゲームを遊んでもらうためには、他のゲームにはない差別化点を売り出す必要があります。
市場調査を通じてターゲットを明確に絞り込んでいき、コンテンツの内容や価格、どのように普及を進めていくかなどリリースまでの具体的な方法を詰めていきましょう。
3.資金調達
市場調査と並行して、事業計画とトークノミクス設計を材料に運営資金を確保するための資金調達を行います。
資金調達の重要性はもはや説明不要かもしれませんね。
個人で開発する場合を除けば、ゲーム開発には膨大な費用が掛かりますから、いかに資金を確保できるかがNFTゲームで成功するためのカギを握っています。
4.マーケティング
どんなに良いゲームを作っても、それがユーザーの頭の中になければ存在しないのと同じです。
DiscordやTwitterなどコミュニティの作成やゲームの公式サイト、ランディングページなどの作成をしたり、プロモーション動画を作成して公開することで、NFTゲームプレイヤーの興味・関心を集める必要があります。
マーケティングも資金調達と同様に、NFTゲーム開発で最も重要な工程のひとつです。
5.トークンをリスティングする
トークンを用いた取引を可能にするためには、暗号資産取引所にトークンをリスティングする必要があります。
リスティングは株式会社が株式市場に上場するイメージに近いですね。
取引所にはDEXとCEXがありますが、それぞれメリットとデメリットがあるのでより良い方を選択してリスティングする手続きを進めましょう。
6.NFT初期販売
現在のNFT開発の主流は、最初にある程度の資金調達をしてNFT開発を進め、NFTの初期販売でさらに資金調達をして本リリースを目指していくという流れです。
ただし、これまでは先行者利益を得るためにプレセールの段階でNFTを買ってくれたユーザーも多かったのですが、最近は初期投資が不要なゲームも増えてきました。
基本プレイ無料で必要に応じて課金するタイプのゲームの方がプレイヤーを確保しやすいですし、資金力のある大手ゲーム会社が続々と参入しているのでこの傾向は仕方ない部分もありますね。
時の流れと共に有効な戦略が変わっていく可能性もある点には注意しておきましょう。
NFTゲームを開発する方法
NFTゲームの開発は、基本的にはDAO(分散型自立組織)で同じ目的を持つ開発者を集めて進めていくのが良いでしょう。
DAOという言葉に聞き馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、DAOとは組織体系の新しい在り方のことです。
管理者が存在せず、参加しているメンバーが同等の意思決定権を持つという特徴があります。
従来の意思決定の主流であったトップダウン方式とは対照的に、みんなの同意のもと決めていく、民主主義的な組織の在り方ですね。
他にも、会社では採用面接を通してメンバーを増やしていきますが、DAOは誰でも組織に参加することができ、ガバナンストークンを購入すれば意思決定にも参加できます。
つまり、興味のあるプロジェクトを見つけたら自由に参加できるということなので、今後はより仲間を集めやすくなっていくかもしれません。
DAOという組織の在り方は仮想通貨関連事業に携わっていく上で切っても切り離せないものなので、必ず抑えておきましょう!
有名なDAOのプロジェクトにはBitDAO、Compound Grantsなどがあるので、気になる方はぜひ調べてみてくださいね。
また、それ以外にも、アイデアは面白いが自分でゲームを作るのが難しい、ということであればエンジニアを雇って開発する選択肢もあるので頭の片隅に置いておきましょう。
NFTゲーム開発に関する情報収集
NFTゲームの開発は最先端の領域ということもあり、欲しい情報がなかなか出回っていないのが現状です。
その中でも情報を集めるために出来ることは、
- DiscordなどでNFTゲームの開発者が集まるコミュニティを探して参加する
- NFTゲームの開発実績をブログに載せている個人を見つけて話を聞く
- ゲーム会社が提供するNFTゲーム開発のレッスンに参加する
上記のように有識者たちの力を借りて開発に取り組んでいくのが良いでしょう。
あるいは興味のあるNFTゲームのプロジェクトに参加して開発経験を積むのも良いかもしれませんね!
最後にまとめ
この記事ではNFTゲームの作り方について徹底解説いたしました!
NFTゲーム開発は難しく思われがちですが、実際はNFTや仮想通貨の知識はあまり必要なく、大部分は従来のゲーム開発とあまり変わりません!
現状だとNFTゲーム開発者がかなり少数なので、必要な情報がなかなか出回らない点では苦労するかもしれませんが、
DiscordなどでNFTゲームの開発者が集まるコミュニティが形成されていたりするので、そちらに参加することで有益な情報を得られることもあると思いますよ!